2009年6月21日日曜日

6/21 Today マキャベリが死ぬ(1527)

ニッコロ・マキャヴェッリ - Wikipedia: "ニッコロ・マキャヴェッリ(Niccolò Machiavelli, 1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家である。著書に、『君主論』、『ティトゥス・リウィウスの最初の十巻についての論考』『戦術論』など。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治を宗教・道徳から切り離して現実主義的な政治理論を創始した。日本語ではマキャヴェリ、マキャベリ、マキァヴェリ、マキァヴェッリなど様々な表記が見られる。"

彼の理論は「フォルトゥーナ」(伊: fortuna, 運命)と「ヴィルトゥ」(virtù, 技量)という概念を用い、君主にはフォルトゥーナを引き寄せるだけのヴィルトゥが必要であると述べた。『リウィウス論』では古代ローマ史を例にとり偉大な国家を形成するための数々の原則が打ち立てられている。全てにおいて目的と手段の分離を説いていることが著作当時おいて新たな点であった。

この「目的と手段の分離」というのが、いまだにポリティカリーコレクトじゃないらしい。特にニッポンにおいては、大衆レベルの既得権益が社会の隅々にまで蔓延っているので、いかなる「手段」も講じられない状態に陥ることが多い。

土地の私権がこれだけ保護されている国は日本とドイツだけである。いずれも戦勝国が両国を二度と軍事強国にしないために意図的に導入したものである(高坂正堯)。その結果、いかなる高尚な国家目的実現の手段も、戦後の農地解放で出現したニワカ成金ヒャクショウ地主のエゴに合致しないと実現できない仕組みとなってしまったのである。

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